落ちてきた場所/追憶
atsuchan69


 壊された、

           卍


       キミのカラダから
         熱量が 急速に失われ、
          滅び行く
              粒子たちの 軌跡が

                 果てなく
                  さまよう夜に

             呪われた 銀、
    かつて悪魔に
      魂を売り渡した記憶、
                  ロンギヌスの槍よ!

              街が
               ふたたび燃えている
              もっと
                 もっと
                     美しく燃えろ! 

         淫らに
       夜が濡れている、
      アスファルトの悲しみに
     赤く滲んだ シグナルは――
   //静止

              殺戮、
           無差別な殺し
            夕暮れの空の下
                  地平線までつづく 屍

                   夢と祈り
                 幾千年も 
               抱きつづけた想いが
                  たった今、

         キミの唇に
                ことばが、
          「・・・・

      全地を
     鉄の杖で牧し給え!

  どうか 速やかに、
 ながれる血の
この滴りが
 まだ 渇かぬうちに

  来たりませ、
      稲妻のごとく



自由詩 落ちてきた場所/追憶 Copyright atsuchan69 2006-08-09 10:46:43
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