たてでもよこでもあたし三次元ガール
船田 仰


蛇腹ペットボトルの麦茶を所望します
自分でつぎます
ああまだきょうはきのうにならないんだなあ

おもむろにあなたはすそをなおす
躍起になって頬の赤みとたたかいたい
たたかいあいたい
なんだか

なんかねえ、ゆめみたいでねえ、あんまりねえ、せかさないでよ。


からっぽみたいな日々のなかに
柚子コショウくらいの香りしたって
いいんではないの
とか、おもう

爪噛んでるとこ見られたくないけどあたしのセーター短すぎる
ゆらゆらしてこまっちまいますね
実際
将来なんて
わからへんもんやって
ほんまに



自由詩 たてでもよこでもあたし三次元ガール Copyright 船田 仰 2004-03-01 00:02:54
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