ぽえむ君−退屈−
ぽえむ君

ぼくは詩を書きたい

退屈とはすべてのことから
自分を逃げ出した苦痛の1つである

今日もまた

朝の散歩をしていると
退屈に出会いました

普通すぎるくらい普通な
朝の散歩は
普通すぎるくらい普通な
動作しかぼくに与えず
ただ足の筋肉だけを動かしている

もっと風景を感じたいのに
こんな気持ちではいけないんだ

当たり前すぎるくらい当たり前な
朝の風景は
当たり前すぎるくらい当たり前な
感覚しかぼくに与えず
ただ目の眼球だけを動かしている

もっと風景に溶けこみたいのに
こんな気持ちだからいけないんだ

青い空の中を
真っ白な雲がぽっかりと浮いている

退屈すぎるくらい退屈な
朝の感情は
退屈すぎるくらい退屈な
変化しかぼくに与えず
ただ心の表面だけを眺めている

もっと風景をときめきたいのに
こんな気持ちではいけないんだ

のどかな朝に
草むらでネコが寝転んでいる

明日もまた

語るための詩ではなく
黙らせるための詩を作りたい


自由詩 ぽえむ君−退屈− Copyright ぽえむ君 2006-07-13 12:39:31
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