ぽえむ君−連雲−
ぽえむ君
ぼくは詩を書きたい
山は連なり雲も連なり
やがて心も連なる
今日もまた
朝の散歩をしていると
連なる雲に出会いました
空に山が浮いている
ぼくが進む道の遥か向こうで
山が横に広がり浮いている
広さはどのくらいだろう
右を見ても林で遮られて
見ることができない
左を見ても崖で塞がれて
見ることができない
山の中心だけがぼくの前で
ほのかに光っている
歩いても歩いても
その山の入口は見つからない
進んでも進んでも
その山の裾野は見つからない
空に山が黙ったまま浮いている
見ることのできる山は狭いけれど
心はなぜか広がっていく
ぼくの心にも山が浮いている
明日もまた
語るための詩ではなく
黙らせるための詩を作りたい