ぽえむ君−連雲−
ぽえむ君

ぼくは詩を書きたい

山は連なり雲も連なり
やがて心も連なる

今日もまた

朝の散歩をしていると
連なる雲に出会いました

空に山が浮いている
ぼくが進む道の遥か向こうで
山が横に広がり浮いている

広さはどのくらいだろう

右を見ても林で遮られて
見ることができない

左を見ても崖で塞がれて
見ることができない

山の中心だけがぼくの前で
ほのかに光っている

歩いても歩いても
その山の入口は見つからない

進んでも進んでも
その山の裾野は見つからない

空に山が黙ったまま浮いている

見ることのできる山は狭いけれど
心はなぜか広がっていく

ぼくの心にも山が浮いている

明日もまた

語るための詩ではなく
黙らせるための詩を作りたい


自由詩 ぽえむ君−連雲− Copyright ぽえむ君 2006-07-12 12:52:41
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