ぽえむ君−山雲−
ぽえむ君
ぼくは詩を書きたい
僅かな呼応は波紋を描き
大きくその世界を揺らす
今日もまた
朝の散歩をしていると
山と雲に出会いました
山は夏の緑を乗せて
空を見上げている
その上をにょきにょきした
白い大きな雲があいさつをする
今日は水を降らさないのかい
山は雲に呼びかける
雲は苦笑い
風が気持ちいいから
水をまかなくても平気でしょ
山と雲の朝のあいさつ
雲は風に身を任せ
山を通り過ぎていく
一瞬だけ寂しくなった山は
今度は青空に話しかける
明日もまた
語るための詩ではなく
黙らせるための詩を作りたい