ぽえむ君−山雲−
ぽえむ君

ぼくは詩を書きたい

僅かな呼応は波紋を描き
大きくその世界を揺らす

今日もまた

朝の散歩をしていると
山と雲に出会いました

山は夏の緑を乗せて
空を見上げている

その上をにょきにょきした
白い大きな雲があいさつをする

 今日は水を降らさないのかい

山は雲に呼びかける
雲は苦笑い

 風が気持ちいいから
 水をまかなくても平気でしょ

山と雲の朝のあいさつ

雲は風に身を任せ
山を通り過ぎていく

一瞬だけ寂しくなった山は
今度は青空に話しかける

明日もまた

語るための詩ではなく
黙らせるための詩を作りたい


自由詩 ぽえむ君−山雲− Copyright ぽえむ君 2006-07-10 12:56:30
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