足裏
たもつ



たてものの一番高いところから
真っ逆さまに飛び降りる
陽の光が足裏にあたって
全身が温かく包まれていく

下の方を見ると
あなたはすでに飛び降りている
足裏にちゃんと土踏まずがあったのが
少しうらやましかった

何を求めていたのだろう
なるべくいっぱい両の手を伸ばして

その指先が地面に届く瞬間
あっ、という小さな悲鳴で
目が覚めた
あなたの夢の中で



自由詩 足裏 Copyright たもつ 2006-07-09 20:59:16
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