ぽえむ君−草響−
ぽえむ君
ぼくは詩人
情景は心情を揺り動かし
心情は情景を響かせる
今日もまた
夜の散歩をしていると
草の響きに出会いました
どこからなのだろうか
見えない暗闇の道で
その音の源は知ることはできず
推し量るる方を見やれば
草は不動のまま
風が起こすのか
それとも虫が起こすのか
不明なるままに
草は響き
響く草は響きあう
どこからなのだろうか
見えない明日への道で
その魂の源は知ることはできず
押し定まる方を感じれば
心は不動のまま
美が起こすのか
それとも真が起こすのか
不明なるままに
心は響き
響く心は響きあう
気持ちに言葉はいらない
明日もまた
言葉のない詩を作りたい