ぽえむ君−静夜−
ぽえむ君
ぼくは詩人
見えない未来があるからこそ
手探る現在がある
今日もまた
夜の散歩をしていると
静かな夜に出会いました
限りある現在の
この時その時に立つ
踏みしめる足の前の道は暗闇
生まれいずる瞬間の
この場その場に佇む
握りしめる手の前の道は夜霧
不安を抱きつつも
生を授かる者への運命に従い
奮い立たせるのは勇気
無限の未来の
ある時その時に進む
歩む行く足音に響かせるのは希望
そこには
静寂な夜の道を一人
沈黙のまま歩む自分がある
気持ちに言葉はいらない
明日もまた
言葉のない詩を作りたい