ぽえむ君−無知−
ぽえむ君
ぼくは詩を書きたい
知識を忘れていないことよりも
無知を忘れていないことの方が
ずっと大切である
今日もまた
朝の散歩をしていると
無知に出会いました
なぜ花は花として咲くのか
ぼくは知らない
大人になればわかると
子供のときに言われたけれど
わからないまま
今年も1つ歳が増えていく
なぜ風は風として流れるのか
ぼくは知らない
勉強すればわかると
子供のときに言われたけれど
わからないまま
今年も1つ歳が増えていく
なぜ人は人として生きるのか
ぼくは知らない
たくさん出会えばわかると
子供のときに言われたけれど
わからないまま
今年も1つ歳が増えていく
明日もまた
語るための詩ではなく
黙らせるための詩を作りたい