アダム
アマル・シャタカ

二人でいるときは
想像
エデンの園
そして
失楽園落下恋

堕ちてゆく感覚に
流星を
一瞬の輝き

せめて二人でいるときは
排泄ではなく
闘争ではなく
見栄ではなく

世界でたった一人きりなら
涙で花でも育てよう
自分の名前も必要はない

花の嵐に飲み込まれ
この身体ごと
巻き取られよう

宇宙の塵の数ほどの
恋を眺めるだけならば


自由詩 アダム Copyright アマル・シャタカ 2006-06-19 00:45:08
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