レッドマーチ
こめ

やっていたゲームの電池が切れ

やる気無くした僕は

ペーパーナイフのような気持ちが

突き刺さり痛み出した

つまり感情をバクハツさせる

教室でやっているテストなんか意味がない

稲妻が鳴り響き

人間がおびえふるえる

悲しみの先には恐怖が

オカリナを吹いて世界を股に掛け

放浪の旅人はやる気をなくした青年

何をやるのもつまらないから

旅に出たそこで何かをつかめればいいと思った

レッドマーチが古いアンプから大音量で流れる

ペンチでこじ開けた僕の心臓は

もう鼓動はなく衰弱していた

カメラのフラッシュで一瞬できた

僕の影が不適に笑う

教会の銀色の鐘が振動する

オレンジ色の街は一瞬で地盤沈下

天井のガラスを破壊して

漏れてきた太陽の光をつかみ取り

鳥たちが羽ばたく瞬間に舞い降りた羽を

飛び掴んだ

僕達もこの羽で飛べるかな?


自由詩 レッドマーチ Copyright こめ 2006-06-15 19:53:47
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