僕の行動はブラックボックスだ 僕だって解らない
みずほ太陽

あと2時間半後、僕は天使になる
デフラグの手続きを済ましたら
戸棚に入れてあるスナック菓子から「報せ」を受信する予定だ


収束していく僕の視線と汗と手に持ったコンビーフン
まだか?まだなのか


(間奏)


たーだーたーだーたーらーたーだー
たーらただー


突如、鳴り出す時計、僕はさっと、まな板と包丁に持ち変えた

さあ、これから刺しに行くんだ 〜誰を?
マウスの準備は出来ている
僕らはいつだって仮想世界の王子様さ*

僕らのEnviromentは
(さくら散る、舞い散るちる)
英語圏に犯されている
(君のナイフが、ナイフが僕を刺す)
MotherFuckerだって真っ青さ
(ボール一つ、ひとつ飛んだ)
だから英語をぶっ殺す
(でも人殺し、殺しはいけないね?)

ペンのインクを投げ捨てマウスを持ち
僕らは戦うべきだ
僕らはいつだって仮想世界の戦士なんだ

心の中で響くのは、聞いたことのない母の歌声
空気の抜けたゴム球のように
この星は声を立てて凹んでいく

ふしゅうう

英語圏を中心として世界のすべてが巻き込まれていく
だから英語をぶっ殺す
見たことのない母を救うために

さあ、さ、あ、蹴鞠は蹴り上げた
ここが今日のはじまりだ
これからの長い戦いの・・・

え?

刹那、うしろで皇帝ペンギンが「キア」っと鳴いた
僕ははっと後ろを振り向くと
そして僕は現実に引き戻された

これが今日のはじまりだった
なんでもない僕の日常の
なんでもない追想の

END」


自由詩 僕の行動はブラックボックスだ 僕だって解らない Copyright みずほ太陽 2006-06-13 22:50:10
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