ベランダに朝
nm6

ベランダに産まれた雛を祝福します
遠吠えでもいいでしょうか
忙しさに そぞろにかまけます
できないものはできないので

ベランダで空地の雑草が生い茂ります
今なお 石に躓く幼さですから
嗅ぎ分けるためのチカラを
根っこから吸い上げてください

そんなベランダにも ときに降る雨です
ざあ と降りますが
わけの分からないことばかり起こるこの頃
さあ と 嘯いてもいいでしょうか

太陽はどんな匂いがするのだろう と
すれ違いざまに聞きつけます
ベランダに産まれた雛に聞いてみてください
ぼくらのざわめきは 雨になってしまうので

ベランダは短いです
それはそうと
筋肉痛の足取りで 階段も仕方がないので
喜ぶ土たちの朝には 太陽を踏みつけて歩きます


自由詩 ベランダに朝 Copyright nm6 2004-02-19 01:00:37
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