疲労
山崎 風雅

 眠れぬ夜
 自分の呼吸だけが心を
 捉える
 
 生きることの難しさ
 困難に耐え凌ぐ毎日

 少しでも希望をうたおうとするけれど
 容赦なしに心に塵が積もる

 時には楽しいこともある
 卑怯なことは嫌いだ
 友人は自分が見下せる者を
 探して
 笑って生きていければいいと
 人をおちょくっていきている

 もう嫌だ
 犠牲の上に立つ
 砂上の幸せ
 そんなことは続かない

 人として生きる
 がんじがらめの生きる道

 詩なんて書いてても
 少数の人にさえしか
 ためになることを
 書けない

 夜更けの静けさは
 不条理なこの時代を
 反映する

 ぽつりと一人
 期待するから 
 傷ついてしまう

 迷路のような人生に
 天候に左右される人生に
 自分の意識を変える

 明日を信じて
 胸に残る傷を癒して
 
 長く続く人生の
 喜怒哀楽
 疲れた精神
 
 今ぼくには
 希望の詩はかけない
 
 地球に一人で住みたい
 どれだけ気楽だろう

 暗闇を照らして
 もうこれ以上
 傷つきたくない

 今の心は
 ずたずただ

 苦しみを乗り越えて
 生きていることに
 感謝できれば
 いいんじゃない

 胸に残る
 罵声
 離れられない

 ただ明日の風の中に
 飛ぼうと思い
 苦難に満ちた
 人生を乗越える
 夢の欠片を
 祈りて
 崩壊寸前の
 世界の世の中を
 渡るのだ


 生まれ変りを信じてる
 
 焦る必要はないんだ

 なんとかなるさ

 ぼくは一人だと
 悟った時
 自由になれた気がする


  好み通りにいかぬ人生

     理論武装して火の粉を避ける



 
 


自由詩 疲労 Copyright 山崎 風雅 2006-05-29 04:45:02
notebook Home 戻る