別れ(ソネット)
セイミー

すうっと伸びた白線が黄色に変わると
突然深いカーブにさしかかる
空は斜めに 大地は垂直に大きくずれる
追い越していく風のようなもの

花束はみるみる芽吹き土にかえる
こちら側の呼吸が止まる
色彩はその瞬間をガードする
きっと向こう側も同じように空回りしていた

大きく空中を舞った 落ちていった
大きく欠けたこの場所から限りなく縮んだ果てへ
君は旅立った 光が密集しているところへ

出口を失い物体は姿を隠す
密集しているため何も見えない この果ての
ふかぶかとした輝きに 君 満ち足りているか?


自由詩 別れ(ソネット) Copyright セイミー 2006-05-27 00:00:58
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