バイバイ、古語文法
ピッピ



そう、かでも、かなでもかなりでもかなりやでもいいんだよあの鳥の名前は


電話ってさびしがりやのぶきようが作ってしまった手作りのうで


知ってるよ、リサイクルショップに陳列されたあたしを買った誰かのことを


アダムとイヴはまだ愛し合っているのかしら空から垂れる紅がまぶしい


一円だまが小指と薬指のあいだで低くうなるの、僕らにもトランペットが買えるって


そちらからきてもらったから慣れてない敬語が目の下ではじける


愛するのに形をつくってしまったバカヤロウが世界でいちばんにくい。


スマップの七番目とか八番目とかそういうことをいう人になる


英語を一つも覚えない ハローとかはあたしが発明したかなしみのごあいさつ


アロエのとげとげを舌の上にのせる 傷ついて傷つけばいい、と思っているでしょ


この二重螺旋はなんだろう、そうだ、あたしの素だ、あたしの素


ハロー、ファック、ハロー、ファック、どうだろう、空は青いかしら


すくつ、すくつ、この世はにんげんのすくつ、うすい胸板と、あつい胸板の


ハートと名づけたのは誰だったんだろう、あの奇妙な曲線のつながりに


0と1以外の数をおぼえたい、あたしってばかね、ほんとにばかだ






短歌 バイバイ、古語文法 Copyright ピッピ 2006-05-25 20:35:50
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