ぽえむ君−波紋−
ぽえむ君

ぼくは詩を書きたい

恋人とは自分の鏡
相手の不満は
自分への不満でもある

今日もまた

朝の散歩をしていると
波紋に出会いました

池から
鯉が静かに水面へと浮き出る
その波紋

音もなく
水辺に小さく波が立つ

自分の顔が揺れるとともに
我を捜す

その波間に
紅白の鯉の一筋が横切り

浮いては消え
消えては浮き

映る自分の顔が
壊されては整い
整っては壊され

 波の間に映る姿に流れゆく
  こいに一筋われをと捜す

葉が一枚
水面の顔に流れると

恋というものが
恋しくなった

明日もまた

語るための詩ではなく
黙らせるための詩を作りたい


自由詩 ぽえむ君−波紋− Copyright ぽえむ君 2006-05-24 01:05:46
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