夜に戸惑う
山崎 風雅

 感情が雪崩れをおこした
 まいった
 こんな夜中だと言うのに
 うんざりするほど
 夜は長い

 赤子が愛に包まれて
 眠っている

 いずれは誰からも
 忘れ去られて行く定め
 精一杯今を大事にしたい

 空には偉大な神が漂っている
 地上で花は開く
 僕達は地上で這いつくばる

 時代の奔流に流され
 どこまで続くか
 喜怒哀楽のドラマ

 明日会う人は
 神人か

 人は神聖なお風呂に入り
 時折ちょっかいをだす
 悪魔ちゃん

 脱落天使
 悪魔は昔
 神に一番愛されていた
 
 混沌とした
 この世の残酷に
 進化するのか 
 堕落するのか

 すべて意味あること
 すべり落ちてくる
 言葉の調べ

 勇気を持ちなさい
 自分に言い聞かせる

 夜は休みましょう
 夢の舞踏会で
 刹那に酔いましょう

 豊かな時代
 心貧しき時代

 ここらで一発
 銀河に花火を打ち上げましょう

 不自由な世間
 ままならぬ
 愛のゆくえ

 地上に生きる
 夢を追いかける
 いたずらに風は吹く

 ここで一句

  不自由の営み越えて南国の
   
    神が溢れる暮らしを夢見る

  
  永遠の約束交わして安堵する
   
    静かな夜は微熱に戸惑う   

 
 


自由詩 夜に戸惑う Copyright 山崎 風雅 2006-05-18 02:46:23
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