音楽のような
青色銀河団

*

音楽のような
音楽のために
虹のようにきえてゆく
せつないためいきである音楽は
わたしのおとぎ話のなかで
月の光となって
踊っています

いつまでも
いつまでも
子供のこころとなって
踊っているのです


*

ぷりぷりとした白い雲と青い空
そして
きわめつけが
君のすてきな笑い顔さ
どんな偏屈親父でも
つられて思わず微笑んでしまう
そんな魔法みたいな笑顔が
ほんとうにあるとはね
ほんと
びっくりだぜ



*

わたしたちが
連れて行かれたのは
涙と祈りでできた小さな家でした
その小さな家から海岸まではずっと
祈りの道がつづいていました


*


海へむかう道の途中
ふと顔を上げると
彼方に見える水平線が
まるで世界にはじめて訪れる春のように
とてもせつない色で
希望の光に満ちて光っていました



*

わたしたちが
一歩足を進めるたびに
傍らで揺れていた花のつぼみが
小鳥が羽をひらくようにぱっとひらいてゆくのです
次々から次へと
ぱあっと
ひらいてゆくのです

*



こぼれそうなほどの青い空でした


未詩・独白 音楽のような Copyright 青色銀河団 2006-05-10 00:07:02
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