ぽえむ君−解剖−
ぽえむ君

ぼくは詩人

自分が嫌だと思うものほど
出くわしてしまうものかもしれない

今日もまた

朝の散歩をしていると
図鑑に出会いました

まるごと1冊あるわけではなく
図鑑の中の数ページが捨ててある感じ

人体の部分だった

感覚器官
五感のそれぞれの部分のイラスト説明
眼球の赤の背景に
さらに濃い赤の毛細血管が鋭く
目を目で見るのは不思議な気持ち

骨格と筋肉
左は骸骨で右は筋肉のみの絵
筋肉だけに
その力強さに圧倒される

消化器官
それぞれの部分の名前と消化の過程が
頭では飲み込めても
気持ちは消化しきれない

血液の循環
肺循環と体循環の血液の流れの中で
静脈の青は見ていて血液を凍らせる

その解剖の鋭さは
自分の心に
メスを入れられた気持ちにもなり
サクッ
という音が頭の中に聞こえた気がした

気持ちに言葉はいらない

明日もまた

言葉のない詩を作りたい


自由詩 ぽえむ君−解剖− Copyright ぽえむ君 2006-05-07 11:05:36
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