対決! 怪人ランバオウ
日雇いくん◆hiyatQ6h0c


 俺は怪人ランバオウと一騎打ちになった。なぜか野原が舞台だ。
 街を襲う軍団を叩き潰し、残るは頭目のランバオウ一人となったのだ。
「ランバオウ、さあ、来い!」
 俺はこれから戦わんとする相手に、叫んだ。ランバオウはたじろぐばかりだった。
「く、くそう!」
 悔しそうに叫ぶヤツに、俺は必殺の技をかけんと、その名を呼ぶ。
「飛来剣……見参!」
 空が急に黒く曇りだし、渦を巻いた。そして稲光が辺りを激しく照らした。
 そして、大きな影が降りてきた。
「おお……」
 そこに姿をあらわしたのは……。



 平井堅だった。
「こんにちは。今日は僕の歌を聴いてください」
 そういうと、彼は「瞳をとじて」をあのハスキーな甘い声で歌いだした。
 上手いと思った。
 俺とランバオウは、思わずおひねりを彼に投げていた。
 今日は得したなあ。


初出時より一部改稿


散文(批評随筆小説等) 対決! 怪人ランバオウ Copyright 日雇いくん◆hiyatQ6h0c 2006-04-29 09:50:19
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