中国人の女。
 そいつに今、いいところを舐められている。
 ねばっこい感触が先端から根元までを包み込むように、もしくは吸い上げるように、長い間続いている。
 高原は遥か遠く、中腹だけが果て ....
 すげえやだ、と女は言った。
 通り掛かりの声だ。駅から家路を急ぐ間際、改札を出た後すぐに、ほど近い後ろの方角からそれは聞こえた。年頃の声らしい太いアルトだったが妙に甲高く感じた。振りかえる気も ....
 騒がしい風景は彼のもとを通り過ぎながらじっと様子を伺っていたのだが、焦れたらしく向こうの標的を探しに旅へ出た。助かった彼は一安心して一服茶屋で団子などを平らげていたが飽きてくると立ちあがり西へ西へと .... 野球選手から空を奪うなと
誰か言ったとか言わないとか
日本じゃとっくに権利もない
雨風しのげばいいみたい
そんなぜいたくいうなって
日本人に生まれてきたんだろ
それ以上もう ....
どうも長生きしたいらしい
こんな家の猫なのに

あそこの猫は野良だから
こないだ急に死んだらしい
犬の野良はさいきん見ないが
どこかで食われているのか知らない

お前は家の ....
はっぴばーすでー

ふーゆー

はっぴばーすでー

ふーゆー

はっぴばーすでー であ ふゆにうまれたひとー

はっぴばーすでー  

ふーゆー



さむいねー

 ....
 
 俺はとにかく女とやりたくて仕方がなかった。
 外を歩くたびに女を見てしまう。
 そうすると下半身がうずいてどうしようもなかった。
 ひどいときはうずきに耐えられず、しばらくしゃがみこんだ ....
 俺はもてない。
 だから彼女などいない。
 しかし女が欲しくてたまらない。
 金がないので風俗もいけない。
 住んでいるのが地方都市なので、2000円でピンサロ行けるなどと言う記事を見るとう ....
「伝説の勇者よ、さあ目を覚ますのだ」
 連日の残業で疲れ公園のベンチで寝ていた俺は、変な男に突然起こされた。
「なんだよ」
 サンジャポに出てくる画伯みたいな顔の男だった。
 腹が立ったの ....
たゆまず あせらず 回り道
オブジェクト指向 ずーん ずうん
急ぐな 休むな 回り道
それが春夏冬 ずーん ずうん
春夏冬二升五合 五合
目指せ 春夏冬ビト 
そうれ 春夏冬ビト 
 ....
 
 友人に連れられて、ぼくは近所でも評判の、はなまるというラーメン屋に来た。
「ここだね」
 なんでも、ここはとあるライトノベルの舞台の元になったという、評判のラーメン屋なんだそうだ。
 そ ....
 
 俺は友人の吉野に確かめたかったことがある。
 同じクラスの女子の、山岡が好きなのかどうかだ。
 俺は、彼女は吉野のことが好きだったのを知っていた。
 なぜかといえば、山岡から吉野へラブレ ....
 私が24の頃だ。
 当時の私は実家でぷらぷらしていていたのだが、その年の正月を一ヶ月ほど過ぎたある日、積年の恨みを晴らすべく父をボコボコにして、そのまま居るのが気まずくなり、逃げるように勤めていた ....
幸せを数えたらって歌あったっけ
幸せって 数えられるのかなあ

そうゆってるんだから数えられるんだろっけどでも
幸せって 単なるいいことじゃない気がするんだけど
どうなんだろなあ

幸せ ....
 新年だ。
 また一つ、死に一歩近づいている。
 年末に足首をケガして、正月はひきこもるしかなくなっている。
 ネットやったり本を読んだりもしていたが、一向にヒマがつぶれない。
 仕事をしてい ....
女の子と知り合いたいばかりに
ついなんか上っ面ぽい詩を書きたくなる誘惑


いやそれでもいいんだけど、ね
 去年、ソーシャルネットワーク、いわゆるSNSなどと言われるサイトに、知人より招待され、加入した。
 最初はコミュニティと言われる、趣味が合う者同士が集う掲示板のようなところを見て回ったり、サイトに ....
 タケニグサはケシ科の多年草。毒草であるが、虫刺され、便槽に沸く蛆などへの殺虫剤に昔はよく使われていたそうだ。
 私がこの草を知ったのはかなり小さな頃からだった。中空になっている茎を折ると、黄色い汁 ....
 ぼおとしながら、顔を正面から左の方へ廻し、窓の外をなんとなく眺めていると、何かが動いていた。
 うすぼんやりとしていたからよく認識していなかったのだけど、何故だか、それだけは認識できたのだ。
  ....
嫉妬の炎が メラメラ!
メラメラ! メラメラ!

あいつが あの子と
ア・ル・イ・テ・ル
いったい なんなの
くやしいわ アア
嫉妬の炎が メラメラ!

嫉妬の炎が メラメラ!
 ....
 かなしい人がいた。どうかなしいかもわからないくらいかなしい人がいた。かなしい人はかなしい町のかなしい団地のかなしい公園でかなしい顔をして泣いていた。かなしい町にくると誰も彼もわけもわからずかなしい気 ....  そろそろ外も暗くなり始めていた。
 仕事が終わり、ぼくが近所の公園でベンチに座ってたばこをふかしていると彼女が来た。
 彼女とはもう半年ほど続いていて、結婚の話も出ている仲だ。今日は僕がケータイ ....
 週末だから町外れのスナックで朝まで飲もう、と言われたのだが、恐怖を覚え、
「イヤ!」
 と叫んで、思わず逃げてきてしまった。なぜか服装が乱れるほどに走った。
 いい人だと思うのだけど、まだ ....
 故郷へ一旦帰った。その年の暮れのことだった。
 高校を出てから新聞奨学生制度を利用して上京し、その後別の専売所に移って、寮で勉強をしながら働き続けていたのだ。
 だが、当初の約束とは違う仕事 ....
さあ 手をつなごう

オナニーに使った 僕の手と

オナニーに使った 君の手で



なんてすてきなことだろう
 俺は怪人ランバオウと一騎打ちになった。なぜか野原が舞台だ。
 街を襲う軍団を叩き潰し、残るは頭目のランバオウ一人となったのだ。
「ランバオウ、さあ、来い!」
 俺はこれから戦わんとする相手 ....
いい詩など書いて
すぐやらせてくれる事があったら
今すぐにでもがんばるのになあ

こないだも電車に乗ったら
ミニスカはいた女の人がいて
見えるんだか見せてるんだかわからないような足開きして ....
 自宅から程近い坂の途中に、その店はあった。
 行きつけの、カレー屋だ。
「おばちゃん食堂」という名が付いてはいるが、知る人ぞ知る、ちょっとしたカレーを作ってくれる店だ。
 私用で人と待ち合 ....
 その日も朝5時半に起床し、身支度を整えると6時の集合に備えた。
「……フフ、今日も楽しみだ」
 軽くほくそ笑みつつ、ひとりごちる。
 やがて時間を知らせるサイレンが鳴ると、官舎のグラウンドに悠 ....
 まだ暗いうちにふと目を覚ますと枕元に少女がいた。眼を見開いて私の顔を粘っこく見ていた。しかし熱のこもった眼ではなく、私を通してはるか向こうを見ているような、澄んではいるが遠い眼だった。少女は16、7 ....
日雇いくん◆hiyatQ6h0c(68)
タイトル カテゴリ Point 日付
大森にて——とある放浪別記——散文(批評 ...4*10/2/11 16:14
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世界中の誰よりもっと散文(批評 ...1*09/7/19 0:28
僕を後楽園に連れてって自由詩1*09/3/20 7:22
どうも長生きしたいらしい自由詩4*09/3/18 18:42
冬に誕生日自由詩1*09/3/13 1:46
俺の冒険散文(批評 ...1*08/9/24 22:48
俺の満員電車散文(批評 ...4*08/9/24 10:18
伝説の勇者散文(批評 ...2*08/8/31 3:58
たまもの自由詩1*08/7/12 2:50
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愛とは散文(批評 ...2*07/10/14 19:23
バブルから遠く離れて━━とある放浪記━━散文(批評 ...7+*07/3/25 13:28
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出会い系SNSとしての現代詩フォーラム自由詩1*06/5/30 2:46
日記散文(批評 ...4*06/5/20 22:39
折れずに伸びよ、タケニグサ散文(批評 ...2*06/5/10 14:38
陰翁散文(批評 ...2*06/5/8 12:31
嫉妬の炎が、メラメラ!自由詩1*06/5/5 21:05
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