春はあたかも愛の喜び
AKINONA

空高く舞い上がる雲雀達は
暖かな太陽と軽やかに睦み合い
春の訪れを高らかに歌う
その小さな翼に 愛し合う喜びを乗せて

その歌声に揺り起こされた花々は
爽やかな風の吹く新緑のしとねで
朝露よりも甘やかな口づけを交わす
その淡い花びらに 春の甘い香りを乗せて 

するとまだ幼く愛らしい蕾も
まだ見ぬ憧れに紅く色づき
歳老いて朽ちた木々達もまた
その枝を再び 日の光へと伸ばす

そう 春はあたかも愛の喜び
誰にでも訪れる暖かな光
絶えることのない豊かな恵み
この大地に巡り巡る 終わりのない奇跡


自由詩 春はあたかも愛の喜び Copyright AKINONA 2006-04-13 21:34:14
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