流体閃光
アマル・シャタカ

この骸に湧き出でる
形無きもの

己の心に押しつぶされるならば
その重さはどこから来るというのか

わたしがあの人を想うとき
どこかで誰かの心から
何かが消えているのだろうか

わたしの心が悲しくなるとき
誰かが誰かを憎んでいる
あるいは涙を流すとき
どこかで砂漠が進んでいる

この星の質量は
わたしの心によって
左右され

重すぎる愛は
ブラックホールを作り
耐えようの無い淋しさが
超新星を産む

わたしは
風そして光
あなたに入りわたしに入り
どこからか来て
何処かへ消える

手にとって見ることもできない
本当のわたしとあなた

眼差しの彼方に刻を見て


自由詩 流体閃光 Copyright アマル・シャタカ 2006-04-13 00:16:54
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