メツレツメィディ
Mélodie

転げるように罠を張り
まんまとそれに引っ掛かった
執着と猜疑心と主張の狭間全て裏目
もがくあなた可笑しいったらありゃしない
硝子細工のふりしても所謂贋作
そんな眼じゃあたし殺せない

いつか一緒に唄いました
並んで空見ました
横顔で並べた言葉全て
ひとつふたつ
数えていけば全て嘘でしたとか
誰も知らない
あたしあなたとても好きだった
今更どんな不完全を臨むとも知れず
偽の完全掲げてあたしに
その醜い面を磨けと嘲笑くれました
それにしちゃ随分と
哀しい後ろ指を差してくれたものです

泥船舶一つ掻っ攫って
あなた何処へでも行ってしまう
幾つ心踏み躙ればその
狭間の足元満たされますか
もう不協和音奏でるばかりのレーダー
今更何をあたしから奪おうとする
その眼相変わらず必死そうですけれど
大袈裟浮遊と沈没間近
気付かぬあなた可笑しいったらありゃしない

欲しいものは何ですか
あたしは意外とそんなに多くはないですよ
だからあなたあたし殺せない
あたしあなたに負けやしない
悔しいですか?
悔しいでしょう
それならその眼その耳
自信ありげなその身体何のための細工なのかと

全部言葉裏腹
厭きれ返っても裏腹手招く容赦なんて無いさ

幾度さよならでも帰っておいで
忘れも太刀打ちもしやしない
もう、ひたすら受信してメィディ


自由詩 メツレツメィディ Copyright Mélodie 2006-04-12 17:58:44
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