滲んでいった夜について
みい
くらむ、あしもとでひとり、
すうじをかぞえていました
たったままねむったりして
そのまま
どっかのおとこのひとにだきしめられるなんて
ゆめ、のようですね
にじんでゆく、
というこたえを
あなたにだけおしえました。
わたしの、
わたしのぜんぶだったようにおもえたよるです。
それから、
どっかのおとこのひとは
てんめつ、したりして
ぶうわぁ、
どこからかのゆれを
わたし、
うけとめるだけなのかしら
と
どっかのおとこのひととは
はなしすら
せずに
いち、にぃ、
の
せかいがすきですと
そして
おやすみなさいとさようなら、が
おなじだというあいだで
さぁ、
わたしのひざまくらのいごこちは
あまりよくないでしょう
こつりこつり
したまくらで
でも
すこし、
ねむるまえにわらってくれるあなたの
にじんでゆくよるがすきで
はるしおんの
くちもとから、
あふれるあおの
キスで
きえちゃえ、って
わらった
よるのことでした