十六夜
命鈴

無情にも約束は破られ

私はもう、

信じることすら辞めてしまった。



海のそばで貴方を想うでしょう。

其処は私の空想内

貴方はきっと実在すらしない。



白い街で出会えばよかったと言う

若い口許、

赤く染めたい。引き裂いて・・・





虚偽の世界

私と貴方が活動する場所。

忌まれた夜の循環 待たれ 待たれて・・・



幸あれと囁く月は

肌を卑しく照らして



夢は貴方を

殺し続ける。


自由詩 十六夜 Copyright 命鈴 2006-03-28 02:13:58
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