ラニィ
ふるる
ラニィは着ているものをすっかり脱ぎ捨てると
シャワーの粒に飛び込んだ
湯気とタバコの臭いがぐるぐる踊り始める
タバコ嫌いのラニィ
あれがないと口さみしい
雌牛が口をもぐもぐと動かして草を食んでいる。
目は見開いているが何を見ているのか分からない。
イ。黒々とした睫毛に囲まれたその瞳。黒い星。シ。
牛の名前はブラックスターと言ったがそれはラニィ
が勝手につけた名前。
牛は口をもぐもぐと動かし続けている。時々尻に近
づくハエを追い払いながらラララ。
あの男
あのよく動く手が触ったお尻を
ラニィは歌いながら
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○○○詩+散文の試み○○○