しつれん
純太

また打ち萎れて

寄せては引きゆく

涙の日々が尽きません

失う度に

一枚の半紙の表に

愛しい名前を書くのです

それをそのまま

月夜の窓辺にさらし

裏に返して見ると

わかっている悲しさと

わかり難いせつなさが

薄らと

愛しい名前に滲むのです

これからも

恋はそう続きゆくものと

滲む月の灯が教えます


自由詩 しつれん Copyright 純太 2004-02-04 22:54:33
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