君の絵を
こめ

もう気付いてるよ

君はもうぼくの手の届く所に

居ないってことは

自分が一番知ってる

今日も部屋で誰も座っていない

イスに目を向けて

途中なでキャンパスに書いた

座っているはずもない

君の絵を描いた

君にぼくの思いは届くはずもなかった

絵が完成に近づくにつれて

ぼくの目から理解不能な涙が垂れてきた

なんで涙なんかこの世に

存在するんだろうか

絵は完成した完成した

白黒の鉛筆で精細に書いた

笑顔の君が僕を見つめている絵は

何かを語りたいのだろうか

その笑顔を変えるわけでもなく

無言のまま

何かを訴えかけてきた


自由詩 君の絵を Copyright こめ 2006-02-19 12:40:54
notebook Home 戻る  過去 未来