ハミングする
ベンジャミン

少し鼻をあげながら
彼女はハミングする

大きく手を振って
人の目なんか気にしない

悲しいことがあっても


彼女の歩く通りには花屋さんがあって
小さな花がところせましと咲いている


辛いことがあっても

彼女のハミングは
それを飛び越えてゆく

相変わらずハミングする
彼女は空も飛べそうなくらいに
浮いているけれど

そんな彼女につられるように
僕もハミングしてしまうとき

見えない何かが伝わるように

心が
触れ合った気がする


     


自由詩 ハミングする Copyright ベンジャミン 2006-02-18 21:24:49
notebook Home 戻る