居場所
アマル・シャタカ

悲しみにくれるとき
いつも夕焼けを見つめていた
悲しくて涙が止まらないとき
いつも月が輝いていた

夕焼けの向こう側や
輝く月の世界に行きたくて
行けない自分がまた
やりきれなくて

とめどなくなく流れる
涙が作った地図を頼りに
君を探した

夕焼けは
センチメンタルな言葉を
灯火にして君を探すため

月の輝きは
閉ざされた闇夜に
君を浮かび上がらせるため

とめどなく流れる涙は
君までの道のりを示し
そして
君の悲しみと交じり合うため

そして渇いた大地に
君と流す喜びや悲しみの涙が
生命の樹を産みだすだろう

夕焼けと月影の
祝福の中に


自由詩 居場所 Copyright アマル・シャタカ 2006-02-16 17:33:28
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