ミルク・ムーン
umineko

ぴちゃぴちゃと
水の跳ねる音がして
君が
夜に頷いて

時間
我慢した方が
いいけど
月が
助手席で
背中を折って

ぴちゃぴちゃと
水の跳ねる音がして

わかりあえない 理由が
月のように
つめたく
沈んで

暖かい場所
白く、
小さなライン
重ね て

落ちる
月がそこにある不思議
照らして

繰り返す
答え
などなくて

月は
いつだって
ガラスの
外側



 


自由詩 ミルク・ムーン Copyright umineko 2006-02-16 11:17:17
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