『小悪魔に恋』連歌
たたたろろろろ
魔法陣描く事なく出会いたる小悪魔に恋 ミントの香り
柔らかな色の空気が流れてる。サーキュレーターお前グッジョブ!
「この音を聞いてるとあたしほあほあと、この世の者ではない気がするの」
「誰からも見えないふたりになってみたい。神も悪魔も家政婦からも」
「それは罪。2週間だけ付き合うよ。けど、あとで何かがあっても知らん、ぴ」
目に映る貴女、テレビやビデオ、本、世界はそこにも、ほら、あそこにも
逆光が好きと貴女が言ったのは我が顔がよく見えなくなるから
念力でビデオ録画を開始する貴女って本当素晴らしいひと
天秤に掛けられないの貴女だけ きっと壊してしまう貴女は
雪道が必要以上に泣く日には踏み込む度に心ざわめく
雨が降り雪が半分溶けたならぐちゃぐちゃの中転げ回ろう
告白は12日前に行った。火曜日だった。今日はキスした
窓に寄り添い鼻先に付く水滴を互いに舐める月曜日、晴れ
煙草から灰色昇る様を見て「なんかいいね」と火曜日貴女は
僅かずつ姿が淡くなってゆく。慌てる俺が貴女にはツボで
告白は14日前に行った。貴女は本当に見えなくなった
罰として空に落とされ大銀河 終わることなき鑑賞ツアーへ
宇宙に在る星たちよりも輝いていた貴女消す我が罪と罰