色男
純太

生まれてこのかた
親親戚に時々に
「色男になってこい」と言われ
床屋に数百回行けど
未だ色男にならず

理髪師のネーちゃんは今日も
真ん中分けで来た俺の頭を
オールバックにして見送った



真ん中分けにしろ

そんなに短くしてねんだから



と言えなかった俺は
やはり逸材ではない
男なのかもしれない


自由詩 色男 Copyright 純太 2006-02-05 21:41:49
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