君の名前
まほし

詩のフレーズを思いついたとき
メモをする
ひとつひとつの言葉を
忘れてしまっても
メモをスッと取り出せば
鉛筆を走らせたときの息遣いまで
いきいきと蘇えるように

私の生活にも
たったひとつだけ
心のポケットにしまっている
メモのような言葉がある

それは、君の名前

一人のときも
二人のときも
心のなかで
あるいは声にして
君の名前を呼んで

その次に
うれしいことや
かなしいことや
言葉にならない物語さえも
重ねていって

そしたらある日
君の名前の影で
失いたくない風景が
何ページも何ページも
スケッチされていることに
気づいたの




自由詩 君の名前 Copyright まほし 2006-02-05 06:31:00
notebook Home 戻る