(私の)嗚咽
完食

私の助けてや寂しいの声は
ぐっと、喉の辺りまで出かかるのに
口は出してくれないから

飲み込むしかないの

それを繰り返すうちに
身体中が助けてや寂しいの声に満たされて

なんだか吐き気がします

助けてや寂しいは
そのままの形じゃ出てくれないから

ゆがんだ形であらわして
誰も、気づかない

のです


自由詩 (私の)嗚咽 Copyright 完食 2006-01-31 16:34:54
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