バニラブルーの午後
チアーヌ

白っぽい二階建てアパートの部屋で
あなたと
バニラブルーを食べた

窓を開けると
川の音が聞こえた

目を閉じて
耳を澄ますと
まるでわたしたちの下を
川が流れているみたいだった

甘いバニラブルーは
水滴を生みながら溶けてゆく

木のへらは最後まで甘い

初めての午後



自由詩 バニラブルーの午後 Copyright チアーヌ 2006-01-27 17:11:23
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