こめ

背伸びして

金網の奥のは

なにがあるかなって除いてみた

そこにいたのは僕と同じ

背伸びしてこっちを誰か見ていたけれど

モザイクが掛かっている

イヤホンで聴いていた

唄がなんだかモノクロになっていたよ

さっきまで綺麗に咲いてた

花は枯れていってたよ

結局誰も気付かないまま

ぼくは自分を修正して

影を消しゴムで消していった

光り輝く太陽の下で

日差しが強くヘルメットを

深くかぶり

ダークホースが前を通っていた

走って金網をジャンプで

超えて

等々君に会えた

君はまだモザイクが掛かっていたけど

顔を触ったら誰か分かった

それは正真正銘のぼくの影だった

結局消したモノは自分に必要なものだった



自由詩Copyright こめ 2006-01-22 10:34:40
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