どうしてあなたがいるのですか

どうして私に光を射すのですか

どうして木陰の、あなたの隣の席を
私にくれるのですか

どうして希望を与えてくれるのですか

どうして星を教えてくれるのですか


こんな私に。


どうして笑ってくれるのですか

どうしてこんなぼろぼろの手を握ってくれるのですか

どうして抱きしめてくれるのですか

どうしてそんな目で私を見るのですか


あなたの優しさはいつでも私を支配してしまう

あなたの無償の愛は私の傷にしみながら

傷を癒していく薬草

その手が愛しい

どうしてこの春
あなたという人がいるのですか

今までの私はまるで

全てを待っていたかのような