トカゲの一生
本村K
干からびたトカゲが転がっていた
人の目は流れ往く
移り行く日々の慌ただしさに
呼ばれる姿もくすんでいった
やがて生々しい悲鳴だけ
コンクリイトに染み込んだ
いつまで生きていた
いつから死んでいた
いつから床になった
なぁ、いつから生きている
いつまで死んでいる
どこまで沈んでいく
次はどこで生きる
自由詩
トカゲの一生
Copyright
本村K
2006-01-22 00:02:40