懐かしい場所へ
海月
懐かしい場所を夢で見た
大切な時間を過ごしたあの場所
今の形は知らないけど
時々戻りたいんだ
君に初めて会ったのもそう言えば
何時までも居られると
甘い幻想を見ていたのかも知れない
君は僕に告げた
この場所を離れることを
僕は君に「行かないで」って呟いて
君は僕に「待っていて」と返した
君が居ない場所で一人で居ても
暇つぶしのような冬の寒空のような
尽きることのない
感情が僕を襲う
僕は君との約束を
守れそうにないんだ
僕は其処まで強くないんだ
「この場所を後にします」って君に告げずに
僕はこの場所を去ります
今の形を知らないけど
時々戻りたいんだ
ひょっとすると君がいる
そんな気がするから