深夜のテレビジョン
RAVE

目の前のテレビ
電線は私の目に苦しい事を伝えるのが好きらしい

娯楽と言うテレビ
そんなものに殺されそう
温度が変動するこの居間で
誰一人知る由もないこの居間で


誰もが今笑うが
きっとあの人も今笑うが
あの奥に映っている女の胸からは手がするする伸びてきて
それは私の首を絞めるに違いない
だから私は目尻を垂らす事は出来ないんだよ



あぁこの夜は殺人鬼だ
あぁこの夜はおぞましい
なんて息苦しい夜
なんてむごい
なんてむごい
私を陥れようとしている

私を亡き者にしようとしている

AM0:01と固いテレビ


自由詩 深夜のテレビジョン Copyright RAVE 2006-01-19 17:13:02
notebook Home 戻る  過去 未来