アクセル
こめ

海辺には人だかりが出来ていた

ぼくはそれを無視して

この海辺道を走っていた

結局ぼくはいつも

毎日が今日の繰り返し

今日は明日で

明日が今日だった

もうこんなことはなれちゃってるけどね

光がさす方へ

毎日車を走らせていた

コンパスのとがった針が

ぼくを刺し殺すといっている

潮風が気持ちよかった

しかし今日はいつもとちがく

太陽が昇ったまま

ぼくの体を

じりじりと焼いていた

そして光の距離が

すこしづつ減ってきている

アクセル限界

絶対領域状態

このまま光と融合しそうだ

今日の僕は

サハラの有頂天

単刀直入に言うと

ぼくはやっとここから

抜け出した




自由詩 アクセル Copyright こめ 2006-01-18 22:17:00
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