ジェルソミーナ
馬野ミキ

ジェルソミーナ、いつも間違えてしまうぼくの踊りは
やっと世界中の王冠や宝石を集めて
きみに会いにきたら
きみはもう何百年も前に死んでいましただなんて
ジェルソミーナ
いつもきみの足を踏んでしまう僕の踊り
はしゃいじゃって世界中全部のSTEPを一度に踏もうとするぼく
血だらけのはだしのきみは、ジェルソミーナ
黄金の船はすぐに沈んでしまうから世界でいちばん軽い素材で船を作って旅に出かける
いつでも鋼鉄のよろいと伝説の盾と勇者のかぶとを
脱いだことのないぼくを
いつもはだかで愛してくれようとした人ジェルソミーナ
君に会いに行くためにね
泣きたいきぶんジェルソミーナ


自由詩 ジェルソミーナ Copyright 馬野ミキ 2006-01-18 06:51:19
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