ずるやすみの木
ZUZU

ずるやすみの木で
かみさまを見かけた
なにをしているんですかとたずねたら
ずるやすみをしているのさとこたえた

ぼくも人のことは言えないから
ああそうですかと
おおきな幹にせなかをよりかかって
ともだちのことをかんがえた

 ぼくのことはわすれていいよって
 きのうともだちは言ったんだ

しばらくねむろうとおもったのに
あたまがさえてねむれない
かみさまにぼくは行ってこようかなってきこうとしたら
もうぐっすりおやすみだった

ずるやすみの木をとびおりて
ぼくはともだちをたすけに駆け出した
どうせかみさまはずるやすみ
奇跡はおこらないってわかってるんだけど




自由詩 ずるやすみの木 Copyright ZUZU 2006-01-17 20:57:23
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