愛について
七尾きよし




人を愛するとき

きみのココロに人が住む

きみの中の大切なものと

誰かの中の大切なものが

響き合ってつながりあって

身体を抜け出して

お互いの中に住み着いた



ココロの中に誰が住んでますか

幼いころきみが見た風景が

そこに広がっている。

母という大地に

父という土壌に

ある日種が落ち生えてきた君

そこから始まる物語



愛することを忘れない

忘れられない。

君の中に住み着いた人のココロは

ときどき暴れ出す。

帰りたいよカエリタイヨって

切り取られた肉片が元の身体を求めるように

人は人を愛する

キミは人を愛する




自由詩 愛について Copyright 七尾きよし 2006-01-16 22:53:51
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