きみは七色
七尾きよし

人生の喜び黄色い光

きみの情熱オレンジ色に輝き

青色の陰が君の頬を囲み

身体を包み込む緑色の光の輪


目を閉じて想像してごらん

まぶたを通して見えるゆらめく炎を灯火に

一面の葦原をかけわきながらゆく1艘の小舟

葦の切れ目 川のはじまり

ブナの原生林から染み出るいのちの水が

川べりのタブの木陰に寝そべる少年の足を濡らす

夕暮れは七色

黄色いモミジきみの手

草むらから首だす野うさぎ

縁側で麻糸つむぐババの目

光沢つやや照葉樹の木木の森

時の流れとともに七色に染まっていく

時の流れは光の流れ

光の流れはココロの流れ

悲しみ流れ

涙流れ

幸せ流れ

喜び流れ


きみは七色


自由詩 きみは七色 Copyright 七尾きよし 2006-01-16 18:47:34
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