Lesson
落合朱美
たとえば
カーテン越しの陽だまりに
できるだけぽつんと
たよりなく座ってみる
時計の針の
こちこちという音だけが
胸にひびくように
明るみの中で目をとじる
いつの日かおとずれる
ほんとうに孤独な日々のために
窓の外を
のら猫が通りすがっても
声をかけたりしない
彼もまた独りで
生きなければならないのだから
自由詩
Lesson
Copyright
落合朱美
2006-01-15 23:30:08