白い夜
LEO

降り続く雨が
肩を優しく包むから
あふれた涙が止らない

ひとしきり泣いたあと
涙のわけを考えたけれど
言葉にすることが出来なかった

それは
生まれたときから
始まっていたのかもしれない
何度も
物語の頁を捲る手を休めたから
意味を知ることが出来ないでいる

あしたは笑おうと書き足して
涙のわけ忘れたふりをしてきた
案外あなたもそうなのかもしれないね

あがった雨
かわりに月の光が肩を包んで




自由詩 白い夜 Copyright LEO 2006-01-15 10:57:18
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